愛犬のための植物療法の猪野です。
1月からスタートした「愛犬と楽しむ植物ケア講座」
早いもので8講座のうち5講座が終了しました。
講座では季節ごとの体調やサポートしたい部分を取り上げ、身体がどんなふうに傾きやすいのかなど、身体のことをお話しする部分が多くあります。
そしてそれに伴うハーブやそのブレンドなどをお伝えしています。
5回目のテーマは梅雨でした。
まだもう少し先?と思いがちですが、ここ数年の天候などを振り返ると・・・。
気温が心地よく、湿度も低くカラッとした過ごしやすい時期、いわゆる「春」の時期がとても短くなっていると感じます。
寒い時期から暑い時期までの間がとても短く感じますね。
そして、今年は梅雨の走りから梅雨の入りも早いと予想がでています。
それでも束の間の季節、我が家の犬たちはのびのびと楽しそうです。
怪獣アースのブルブルタイム
ごきげんルートのルンルンお散歩
この束の間の時期を楽しみながら、これからの季節ケアのお話しをしましょう。
今回は人のハーブケアのお話しです。
犬にとってママやパパは大切な存在。
犬たちはよく見ています、家族の表情や様子を。
そしてそれは犬のメンタルにもつながることです。
ですから、ご家族である人のケアはとても大切なのです。
これから多くなるのが気圧の変化です。
晴れ・雨・寒暖差・湿度と暑さ
これらのキーワードが並んでくると、出てくるのが「頭痛」です。
天候だけでなく長時間のデスクワークだったり、スマホを手に取っている時間が長いと首や肩背中の筋肉が緊張することでも頭痛が起こります。
特に一日中のデスクワークは前傾姿勢になりやすく、バランスを取るために首・肩・背中に力が入りやすくなります。
ワーク中に姿勢チェックをしてみると少し違うかもしれません。
私は時々、真っすぐ座わりなおしてみます。
骨盤を立たせて、その上に背骨が真っすぐ乗っている感じ。力を入れる必要はなく、自然に真っすぐに。そしてその上に首の骨(頸椎)が乗っている感じ。
軸を意識して骨盤から順番に積み重なっている感じをイメージしてみます。
はい!ご自分が焼き鳥の串になった気分で~♪
自然に真っすぐな姿勢がとれて軸(焼き鳥の串部分)を意識できると、余計なところに力が入らず身体がとても楽に感じます。
姿勢が崩れてきたら試してみてください。
さて、ハーブケアでのお話しは。
身体を冷やさないことはやはり大切です。暑いと冷たいものを飲みたくなりますが、少し控え目にしてみてください。
そして頭痛持ちの方は「そろそろ来そうだな」とご自身でわかることも多いと思います。
そういう私が頭痛持ちなのです。
若いころはこめかみから目の奥がズキズキする片頭痛、ここ数年は首肩背中の筋肉のこわばりからくる緊張型頭痛です。
ハーブは頭痛薬とは違うので、飲んで即効スッキリ!というわけにはいきません。
まず、ハーブケアとともに一番早くしていただきたいのは。
緊張型の頭痛の場合、首・後頭部・肩のあたりを温タオルなどで温めてみてください。
リラックスできるハーブを浸したタオル、またはそれが用意できないときにはお湯で絞った温タオルでも。
お風呂もよいですが、私の経験ではピンポイントに温めることでの痛みが緩和が一番早いと実感しています。
こめかみがズキズキする、それに伴う目の周辺の痛みや吐き気などの片頭痛の場合は、血管が拡張して起こるので目の周辺からこめかみを冷やします。
ハーブティーは頭痛が起こりそうだなと感じたとき、早めに飲んでおきます。
私がズキズキの片頭痛のときには、フィーバーフューとペパーミントをブレンドして飲んでいました。
ペパーミントは血管を少し収縮してくれる働きがあり、フィーバーフューは「奇跡のアスピリン」と言われるハーブで鎮痛の働きをしてくれます。
フィーバーフューの花はカモミールと少し似ていて可愛らしいのですが、とても苦いハーブ。
シングルで飲まず、頭痛によいペパーミントなどとブレンドしたほうが飲みやすいのです。
フィーバーフューは初めから「えい!」と沢山使わず、少量から使ってみる方がおすすめですよ。
そして緊張型頭痛のときには、やはり身体だけでなく心も緩めたいので、
ジャーマンカモミールをメインにしてリンデンやパッションフラワーなどをブレンド。
私史上、一番好きなのがジャーマンカモミール・リンデンのブレンドです。
ジャーマンカモミールはりんごのような香り。リンデンは柔らかく上品な甘さを感じるハーブです。
フランスでハーブ栽培をされていた方から「気持ちが落ち込んだからリンデンの木の下に入りなさい」という言葉を聞いたことがあります。
リンデンの香りをかぐと、この意味が分かる気がします。
そしてブレンドにはローズヒップも入れてくださいね。
ローズヒップはストレスなどで失われるビタミンCや、身体のエネルギーを生み出すシステムに関わっている果実酸も含まれています。
首などを温めながらこのブレンドティーをいただくと緊張が緩み、気持ちも緩みます。
ハーブティーをひと口いただくと「ふ~・・・・」と息を吐き、肩の力が抜けるのを感じます。
身体の力を抜きにくい、身体に力が入ってしまいやすい方にも飲んでほしいブレンドです。そして、首などを温めながらこのブレンドティーをいただくと緊張が緩み、気持ちも緩みます。
心と身体は繋がっているので、ストレスを溜めやすい方や緊張しやすい方などにも。
頭痛は心から起こることも多いので、こうした心に働きかけるハーブたちを取り入れてみてくださいね。
他にもお好みでローズマリーやラベンダー、そして片頭痛でご紹介したフィーバーフューなどもよいブレンドになります。
そして、ハーブティーには利尿の働きもあるため、これからの湿度や気圧の変化で身体が水分を溜め込むことでの浮腫み、それに伴って身体が水分を溜め込むことで起こる頭痛にもきっとよい働きをしてくれるはずです。
こうして私たちがハーブでのケアをしていることで
わたしたちだけでなく、私たちの傍らにいてくれる犬たちにもまた香りという形でのケアをしてることになります。
私たちの近くに来て、私たちの横で鼻を上にむけて「クンクンクン」と香りを拾うような仕草が見えたら、鼻がヒクヒクと動いていたら・・・
一緒に香りを楽しんでいる証拠です。
ハーブを何回も使ってみることで「症状=どのハーブ」というお薬的な使い方から、心も含めた身体全体のケアとして、本当に意味での予防としてハーブを使えるように。
をれが自然療法の一番の良さです。
それをお伝えできるように。私も日々楽しく精進です。